2005年09月16日

平成17年 第3回定例会 一般質問

−スポーツを活かした街づくりについて−
1、総合型地域スポーツクラブ
 ア、本市における長期的ビジョンについて
 イ、学校運動部活動との関係
 ウ、五本松運動広場の利用(クラブハウス設立)
2、スポーツのトップチーム、全国レベルのスポーツ活動、我孫子市出身スポーツ選手の活用
 ア、市民の方々や全国にむけたPR
 イ、次世代の選手やスポーツボランティアの育成支援
 ウ、応援観戦ツアー
 エ、ラグビーワールドカップ日本招致活動

−教育行政について−
1、幼児教育
 ア、防犯・防災など、子どもの安全対策について
 イ、無償化など経済的支援について
2、文字・活字文化振興について
 ア、地方公共団体の責務
 イ、学校図書館の図書館資料の充実
 ウ、文字・活字文化の日の行事
3、千葉県教育委員会表彰について
 ア、教育功労者の推薦基準
 イ、過去三年間の推薦人数
 ウ、表彰に値するような人材の確保・育成について


−スポーツを活かした街づくりについて−
【1、総合型地域スポーツクラブ】
 平成12年9月、文部科学省は、国民の心身の健全な発達と明るく豊かな国民生活の形成に寄与することを目的とした『スポーツ振興法』に基づき、『スポーツ振興基本計画』を策定しました。この基本計画では、第一の政策目標として「生涯スポーツの社会の実現」と、その目標として「成人の週1回以上のスポーツ実施率が50%になることを目指す」ことを掲げています。具体的な施策展開としては、平成22年までに全国の市町村において「総合型地域スポーツクラブ」を少なくとも一つは育成することが挙げられています。
 「総合型地域スポーツクラブ」とは、主にヨーロッパ諸国などに見られるコミュニティーのひとつの形態で、地域住民の自主的、主体的な運営により、子どもから高齢の方、障害のある方々も、学校体育施設など身近なスポーツ施設において、様々なスポーツを愛好する人々が参加できる総合的なスポーツクラブのことであります。 
 ◇地域に対する誇りや愛着心が育つ
 ◇コミュニケーションの拠点としての役割を果たすことができる。
 ◇種目が多く、自分に適したスポーツに出会うことができる。
 ◇他の学校や様々な学年の子どもたち、または大人たちと一緒にスポーツを楽しむことができるため、自然に社会性やマナーを身につけることができる。
など、総合型地域スポーツクラブには様々な魅力があります。

ア、本市における長期的ビジョン
 本市において第2期実施計画に位置づけられた「研究会での調査及び研究」によって、昨年度中にスポーツ活動を取り巻く環境の現状把握をし、平成18年度には運営委員会を設立する予定となっています。既に、モデルケースとして 学校開放事業の環境を取り入れ、我孫子市に適合した総合型地域スポーツクラブ対応のバスケットボールクラブも設立されています。
 我孫子市体育指導委員の方々によって、軽スポーツ及びニュースポーツの実技指導、社会福祉協議会やまちづくり協議会のイベントにて体力測定等を実施していますが、これらの事業は、将来の「総合型地域スポーツクラブ」設立を視野に入れて地域住民のニーズ及び人材の発掘等、リサーチ活動として位置づけられているとのことです。スポーツ活動にとどまらず、健康に関するイベント、健康教室の開催や、レクリエーション・文化・福祉活動等も加えたクラブ設立にむけ、今後も体育指導委員の方々には更なるご尽力をいただきたいと思います。
 幅広い年齢層を対象としたスポーツ教室やイベントを数多く実施し、その参加者数を増やせばいいというわけではなく、行政の役割としては、地域住民が自主的、主体的に運営する仕組みをいかに創り出すかが最も重要であると考えます。また、誰もが生涯を通して楽しくスポーツを続けていくことができ、学校、家庭、地域の強い結びつきのあるスポーツクラブにするには、10年、20年の長期的なビジョンの中で進められなければなりません。
 そこで、「総合型地域スポーツクラブ」の育成にあたっての長期的ビジョンをお示しください。

イ、学校運動部活動との関係
 現在多くの地域で抱えている問題は学校運動部活動の関係と位置づけであります。運動部活動について、一部では、地域のスポーツ活動との関係が疎遠になっているとの問題点も指摘されていますが、学校、家庭、地域社会がそれぞれの教育機能を発揮することを前提に、まずは組織と学校関係者を交えて総合型地域スポーツクラブと部活動の位置づけについて意見交換を行う必要があると思います。
 学校運動部活動は、部員同士の切磋琢磨や自己の能力に応じてより高い水準の技能や記録に挑戦する中で、スポーツの楽しさや喜びを味わい、豊かな学校生活を経験する活動であり、貴重な学校教育活動の一環として位置付けられています。しかし、小学校高学年になるにつれ、指導内容が高度化するために児童の関心・意欲や技能レベルに合った体育指導が困難と感じる教員が少なくありません。中学校においても、実技指導力をもった教員の配置や、複数教員による指導など創意工夫を生かした体育指導の充実により、生徒一人ひとりの能力に応じた指導ができるようにすることが求められています。
 本市においても団体種目などの競技種目によっては、チームが編成できない、あるいは十分な指導ができないという問題が起きています。スポーツを行いたいという生徒の関心や意欲に応えるため、教員の指導力の向上を図るとともに、優れた指導者を養成・確保することも「総合型地域スポーツクラブ」の役割の一つに挙げられます。一方で、開かれた学校づくりの一環として、地域のスポーツ指導者を学校教育へ活用することや、地域社会の一員としての学校関係者のボランティア活動の意義について共通理解を図ることなど、学校側からも総合型地域スポーツクラブ育成への協力が必要となってきます。
 そこで、本市では「総合型地域スポーツクラブ」と学校運動部活動との関係をどのように考えているのか、見解をお示しください。

ウ、五本松運動広場の利用(クラブハウス設立)
 総合型地域スポーツクラブは、単にスポーツ活動の場であるだけでなく、地域住民のコミュニケーションの場としても期待されます。したがって、地域住民の社交的活動や交流の場となり、情報の発信・集約拠点となるクラブハウスは欠かせないと思いますが、活動の拠点として期待される学校体育施設や公共スポーツ施設にはクラブハウスが備わっていません。学校施設においては、空き教室の利用も考慮の余地がありますが、市民の方々のクラブへの帰属意識や会員の一体感を高めるためのシンボルとして、クラブハウスの施設整備を推進するべきだと考えます。
 そこで、まさに今年度、子どもの交流拠点整備事業において五本松運動広場内に検討されている宿泊施設のなかにクラブハウスの機能を加えてはいかがでしょうか。谷津ミュージアム、ふれあいキャンプ場 等が隣接していますので、スポーツ活動のみならず、野外活動や環境学習もリピートして行えますし、世代間交流も図れ、子どもの交流拠点整備の目的から大きく外れていないように思います。五本松運動広場の利用について見解をお示しください。

【2、スポーツのトップチーム、全国レベルのスポーツ活動、我孫子市出身スポーツ選手の活用】
ア、市民の方々や全国にむけたPR 
 スポーツの楽しみ方として、競技場にてライブで観戦したり、テレビで観たりする「みるスポーツ」の重要性が高まっています。こうした中で、多くの人々に親しまれているスポーツは、子どもたちのスポーツへの関心を高め裾野を広げる役割を果たすとともに、競技者の高度なテクニックは、スポーツ全体の競技力の向上にも貢献するなど大きな意義を有します。全国大会に出場する市内の児童生徒、地元の大学駅伝部、3年連続日本一にもなったラグビーチームなど我孫子市に関係する方々が活躍することは、それ自体、我孫子市を全国に知らしめることですし、次代を担う子どもたちを中心に私たち市民の我孫子市に対する誇りや郷土愛を育むきっかけにつながるはずです。また、「ゴルフのまちづくり」を提唱しゴルフを地域振興に役立てている自治体もありますので、伝統的に多くの著名なプロゴルファーが輩出されている本市においても、交流人口増加を図るようなゴルフに関する施策を企画・PRし、街づくりに活かすべきと考えます。
 市民の方々や全国にむけたPRの方法として、情報を単に受け取るにとどまらず、興味・関心を持ち、積極的なスポーツ活動に結びつくような、多様な媒体を活用した情報提供の実施が期待されます。インターネットを活用して、スポーツ情報に関するホームページを開設するなど、私たち市民がより簡便な方法で情報を入手できるシステムを構築するべきと考えますが、見解をお示しください。

イ、次世代の選手やスポーツボランティアの育成支援
 全国大会やオリンピックなどの国際競技大会における経験や日常のトレーニングで得た経験が、世代を超えて蓄積され、次代の子どもたちに活用されることが大切ですので、トップレベルの競技者が、地域の一員として地域スポーツ振興に積極的に関わり、我孫子市の子どもたちやスポーツ愛好者等にその高度な技術や経験を伝えることをはじめとする社会貢献活動を積極的に行えるよう、環境を整備する必要があると考えます。また、現代社会におけるスポーツの果たす意義・役割を考えたとき、市民ニーズに適切にこたえ、一人ひとりがスポーツ活動を継続的に実践でき、かつ、競技力向上につながるような施策の展開は、行政の重要な責務であると思います。トップレベルの競技者を前述の総合型地域スポーツクラブの育成に参画させ、指導者として活用させるなどスポーツに関わるボランティアの育成をするべきと考えます。
 昨年度開催されたプロ野球選手による少年野球教室では、子どもたちの輝かしい目を垣間見ることができました。彼らが大きな夢を抱き、将来その夢を実現することを願ってやみません。野球のみならずその他の競技についてもこのような企画を開催し、次世代の選手の発掘につなげていただきたいと思います。次世代の選手やスポーツボランティアの育成支援について、本市の見解をお示しください。

ウ、応援観戦ツアー
 我孫子市に本拠地があるグリーンロケッツは「あびこラグビーフェスタ」やラグビースクールの開催など地域に根ざした活動をしています。また、選手の一人が「ラグビーを通して子どもたちに感動与え、夢と希望を持つ素晴らしさを感じてもらいたい」との思いから、今シーズンからグリーンロケッツのゲームに子どもたちを無料招待するそうです。ラグビーはノーサイドの精神など人間教育的にも素晴らしいとされておりますし、行政側としてもこの日本一の地元ラグビーチームを市全体として支援し、見るスポーツ、応援するスポーツとして盛り上げるなど街の活性化へとつなげるべきだと思います。
 プロスポーツ等には未だに興業のイメージを持つ方が少なくない現状にあり、地域スポーツを一層振興するためには、スポーツ競技者が素晴らしい技術により私たち市民に楽しみや感動を、子どもたちに夢を、与えるなど地域社会に大きく貢献する存在であるとの意識を浸透させていくことが行政の役割として望まれます。そこで、私たち我孫子市民にとって誇りである、大学駅伝部などトップレベルで活躍する本市にゆかりのある選手たちを市をあげてサポートするために、公共施設でのパブリックビューイングや観戦バスツアー等の企画をされてはいかがでしょうか。ご所見をお聞かせください。

エ、ラグビーワールドカップ日本招致活動
 今年11月の開催国決定に向け、2011年ラグビーワールドカップ日本開催を実現するために日本ラグビー界の力を集結させる署名活動が行われています。ラグビーワールドカップが2011年に日本で開催されることは、日本ラグビー界の未来への更なる発展につながることでしょうし、地元に日本一にもなったチームがある我孫子市にも活気をもたらすと思われます。日本国内においてトップリーグを頂点とした約13万人の競技者数を誇る伝統あるラグビーを通して、我孫子市の子どもたちに大きな夢と感動を与え、多くの市民の方々を熱狂させられることからも、我孫子市として、率先してこの招致活動に参加してはいかがでしょうか。見解をお示しください。


−教育行政について−
【1、幼児教育】
 社会環境の変化の中で、幼稚園では預かり保育が普及するとともに、一方で保育所では幼児教育を重視した取り組みがなされるなど、元来その目的・役割を異にしている幼稚園・保育所の果たしている機能が、近年接近してきています。また今年8月には、国家戦略としての幼稚園・保育所の機能の一元化など幼児教育政策案が示されました。子どもの受け入れ方式や行政サイドの窓口を一本化し、幼稚園・保育所を統合した総合施設のモデル事業を開始した自治体もあることから、ここでは、幼児教育・保育を総合的に捉え、質問させていただきます。

ア、防犯・防災など子どもの安全対策について
 市内小学校では、一校あたり130万円程度の予算で、校門に安全管理要員が毎日配置されていますが、幼稚園・保育所では、門の施錠のみで対応しています。不審者対策として避難経路の確保やフェンスのかさ上げなど、構造上の問題を抱える施設もあるように感じますが、幼稚園・保育所ではどのような不審者対策が講じられているのでしょうか、職員の方々による訓練の頻度など含めて、お答えください。施設の耐震化、ピアノ・オルガンやテレビの固定など、防災対策についても十分な対応がされているのかお答えください。また、子どもの飛び出しを注意喚起する道路標識や鉄柵などについても検討していただきたいと思います。
 保護者が安心して子どもを預けられるように、防犯・防災など子どもの安全対策について、職員の方々のみならず、保護者、警察、近隣の方々を含めて議論し、策を講じる必要があると思いますが、見解をお示しください。

イ、無償化など経済的支援について
 本市では、年額一人18,000円の私立幼稚園等 園児補助金など、国の事業に加えて、子育てに関する経済的支援制度があります。しかし、家庭や地域の教育力・子育て力の低下している中で、3歳以降の全ての子どもが十分な幼児教育を受けられる機会を実質的に保障しなければならないと考えますので、子育て世代に対する経済的支援をさらに充実させる必要があると思います。国では、幼児教育の無償化について議論されはじめましたが、幼稚園と保育所との間や公立・私立両幼稚園の間の公費負担の格差問題をふまえ、本市における子育てに関する経済的支援について、御所見をお伺いします。

【2、文字・活字文化振興について】
 『文字・活字文化振興法』が今年7月に成立しました。これは、文字・活字文化を、知識及び知恵の継承及び向上、豊かな人間性の涵養ならびに健全な民主主義の発達に欠くことのできないものと位置づけ、文字・活字文化の振興に関する施策の総合的な推進を図ることを目的としています。

ア、地方公共団体の責務
 『文字・活字文化振興法』第5条には、地方公共団体の責務として「地方公共団体は、基本理念にのっとり、国との連携を図りつつ、その地域の実情を踏まえ、文字・活字文化の振興に関する施策を策定し、及び実施する責務を有すること。」と規定されています。
 既に我孫子市では、当法成立以前にも学校ボランティア支援事業の「読み聞かせ」、「めるへん文庫事業」、『子どもの読書活動の推進に関する法律』に基づいた4月23日の子ども読書の日イベント事業の「よむよむラリー」など、様々な事業が実施されています。しかしながら、公立図書館や学校図書館の更なる環境整備、条件整備が必要ですし、多くの子どもが自主的には読書を行っていないことを鑑み、行政として、理念の構築もしくは実現化へ向けての主体的な施策に、まだ改善の余地があるように思います。
 当法の成立を受け、本市としてはどのような責務を有し、またそれを実現していくかについて、見解をお示しください。

イ、学校図書館の図書館資料の充実
 『文字・活字文化振興法』第8条第2項では、「学校教育における言語力の涵養に資する環境の整備充実を図るため、司書教諭及び学校図書館に関する業務を担当するその他の職員の充実等の人的体制の整備、学校図書館の図書館資料の充実及び情報化の推進等の物的条件の整備等に関し必要な施策を講ずるものとすること」と規定されています。子どもたちの「読書意欲」を高め 家庭と連携させた読書指導のあり方、兼務ではなく別枠の司書教諭の配置やその研修、図書館司書との定期的な連携、ネットワーク化などについても議論の余地があると考えます。しかし、蔵書冊数の基準である学校図書館図書標準を確実に達成することがまず最低条件でありますので、ここでは学校図書館の図書館資料の充実について質問させていただきます。
 平成5年の『学校図書館図書整備5ヶ年計画』に基づき、学校図書館図書標準が定められて既に10年以上が経過しています。平成14年度からは新たな『5ヶ年計画』によって毎年130億円という地方交付税措置が講じられました。本市においても、子どもたちが読む本の質的・量的な充実のために、平成15年度から学校図書購入費が多少増額されています。
 「学校図書館の図書の充実」は総合的な学習の時間を有効に活用していくためにも不可欠ですし、『次世代育成支援対策推進法』に基づく『我孫子市子ども総合計画』にも位置づけられている重要な項目です。本市の現状についてどうお考えなのか、また学校図書館図書標準に満たない学校は、達成させるのにどの程度の予算が必要なのか、いつ達成できるのかお答えください。

ウ、文字・活字文化の日の行事
 『文字・活字文化振興法』第11条第2項により、「文字・活字文化の日」が読書週間初日の10月27日と定められましたが、第11条第3項に規定される行事について、本市の見解を具体的にお示しください。

【3、千葉県教育委員会表彰について】
 この項目につきましては、今年11月の結果と諸事情を勘案してから、再度質問させていただく予定とします。なお、全国で指導力不足教員の認定数が増加している中、我孫子市教育委員会には、研修や人事考課など教員のさらなる資質向上のための策を講じることを期待します。
posted by 我孫子市議会議員 ちの理 at 00:00| 一般質問 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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